これまで特に気にすることなく普通の二つ折り財布を使ってはいたが、少し近所のコンビニへ行ったり美容室に行ったりするだけの時でも仰々しく鞄を持って中に財布を入れて…と準備する必要があった。たったこれだけの用事なのに鞄持ちたくないなーかと言って手ぶらだと小銭入れとスマホくらいしか持ち運びできないしなー何かないかなーと色々探してた。
色んなクチコミを見たり、百貨店の雑貨屋や鞄屋、セレクトショップを見て回ったりしてついに買ったのが、今回紹介するSECRID(シークリッド/セクリッド)なんだ。
結論から言うと買って即気に入った
ほんと見出しそのまんまなんだが、試しに使い始めて一週間くらいでものすごく気に入ってしまい、今まで持っていたお財布を必要な時以外持ち歩かなくなってしまった。以下、良かった点と気になった点を挙げていく。
- 非常にコンパクト。ズボンのポケットどころかシャツの前ポケットにすら入ってしまう。
- 中を開けなくてもスマートにカードが取り出せるギミックあり
- なんなら使い方次第では定期入れすら兼ねてしまう
- 当然ながら紙幣、小銭はほとんど入らない
- サブポケットの容量はそこまで大きくない
- 交通系ICカードがスキミング防止機能に干渉されそのままではうまく動作しない
すごくコンパクト
元々は現金と小銭を普通につかうために二つ折り財布を使っていたんだが、サイズも厚みもやっぱりすごい。こんなのどう頑張ってもポケットには入らない。参考までにいま使っている二つ折り財布は以下のようなものだ。
一方でSECRID のサイズはクレジットカードをひとまわり大きくしたくらいで幅60mm、高さ100mm、厚さも中に入れているもののサイズにもよるが私の使い方だとだいたい18mm 程度。重さも60g ほどしかない。
このサイズなら普通にズボンのポケットにも入ってしまうし、なんならシャツの前ポケットにもすっぽり入ってしまう。普段はズボンのポケットにはキーケースとスマホ、あと車移動時は車のスマートキーを入れていて埋まってしまっているから、シャツの前ポケットに入れるようにしているが、小さく厚みもないし、軽いせいかほとんど気にならない。さらにレジで会計を行うときも出し入れしやすくなっている。
カードが飛び出すギミックが面白い
SECRID の花形と言っても過言ではない特徴が、カードが飛び出すギミックだ。下のレバーを手前に引くと、金属部に覆われたメインのカード入れに収納しているカードが階段状になって飛び出してくる。
このメインのカード入れはアルミ製でスキミング防止機能もついており、海外旅行をする時に気をつけたいNFC を悪用したスキミングから身を守ってくれる。(日本にいる限りでは安全なのでほとんど役には立たないが)
サブのカード入れにも数枚のカードが入る
メインのカード入れ以外にもSECRID を開くと中にカードを収納する部分と、紙幣を数枚収納可能なマネークリップ部分が存在する。開いて左側、メインカード入れに近い部分は説明書を見る限りだと小銭が数枚入れられる小銭入れになっているが、もちろん小銭のかわりにここにカードを入れてもOKだ。
ここには普段出して使わないもの、例えば交通系ICカード(定期券)や運転免許証を入れておくのがいいだろう。
紙幣はそこまで入らない
マネークリップ部分に紙幣を入れることができるが、財布自体がそこまで大きくなく厚みもないため、あまりにたくさんの紙幣を入れすぎるとボタン部分が止められなくなってしまう。ここにはせいぜい5~6枚程度の紙幣しか入れられないと考え、どうしても現金を使う以外に支払いができない場合の保険として運用するのが良さそうである。
サブポケットはそれぞれに2枚が限度
紙幣同様に本体の厚みに関わってくるせいか、サブポケットにもそこまでのカード枚数は入れられない。せいぜい左右に1枚ずつ、紙幣をほとんど入れない状態でも2枚が限度くらいしか入る余地がない。カード類も何を入れておくか熟考して厳選するのが良いだろう。
交通系ICカードがスキミング防止機能と干渉してしまう
これもいざ使い始めて気づいたことなんだが、サブポケットに交通系IC カードを入れて改札を通ろうとしても反応がない場合が結構な頻度であった。SECRID を開いてサブポケットだけの状態にするとうまく通ったので、メインのカード入れであるアルミ部分に施されたスキミング防止機能が、本当に必要な交通系ICカードのNFC に干渉して通信を妨害してしまっているのだろう。これには対策の方法が2通りあるので後述する。
普段どう使っている?
SECRID には便利な機能もある一方で、不便を強いられる部分もある。それ故に不便を強いられる部分をいかにして気にならないように使うかを色々考えた結果、以下のようにすることで解決を図った。
メインのカード入れの使い方
メインのカード入れには以下の5枚のカードを入れてある。
- メインクレジットカード(dカード iD払い兼用 Visa)
- 楽天銀行デビットカード(コストコ支払い用 MasterCard)
- ゆうちょ銀行キャッシュカード(生活防衛資金用貯蓄口座)
- コストコ メンバーズカード
- よく行く近所のスーパーの電子マネーカード
通常の支払いはクレジットカード、またはスーパーの電子マネー
基本的に使うのはメインのクレジットカードか、近所のスーパーに行った際に使う専用の電子マネーカードの2枚のみ。スーパーではメインのクレジットカードを使うこともできるが、特定曜日に現金をチャージすることで1万円ごとに100円のボーナスが付与され、200円会計ごとに1ポイント専用のポイントが付与される(1年間有効)ので、還元率が1.5%となり普通にクレジットカードで決済するよりもお得になるためだ。
楽天銀行デビットカードはコストコ支払い用
それ以外では月に1回ないし2回、コストコで冷凍備蓄品や日用品を買いに行き、ついでに給油も行っているのでメンバーズカードを、キャッシュレスの支払いがプリペイドカードまたはMasterCard のみであるため、楽天銀行デビットカードを入れてある。こちらも楽天銀行デビットカードで支払いすることで楽天ポイントが1%還元され、支払いの際にも期間限定ポイント以外の楽天ポイントをコストコの支払いに充てることができるため、サブの経済圏として活用している楽天ポイントを無駄にすることなく使用できるためだ。
なお、期間限定ポイントは楽天Pay なら使えるので、消失前に軽い買い物をデビットカード経由の楽天Pay で支払いしてしまえば無駄なく利用することができる。
ゆうちょ銀行キャッシュカードはあくまでも保険
ゆうちょ銀行のキャッシュカードは急にまとまった現金が入用になった時などに緊急で引き出しできるように、念のためということで入れてある。基本的には生活防衛資金であるので必要になるまでは使うことがない。
サブのカード入れの使い方
中を開いたところにあるサブのカード入れには、普段取り出さないカード類を入れてある。
- SMART ICOCA(干渉対策済)
- 運転免許証
見開き右側にはSMART ICOCA を入れて定期入れ代わりに
今までは財布とは別に定期券入れを持っていたが、それもやめてSECRID を財布兼定期券入れとして利用している。通常の交通系IC カードの場合だと、駅で現金を使ってチャージを実施しなければならず、その度に取り出して券売機でチャージして戻して…という無駄な時間を使わなければならないため、思い切ってクレジットカードからチャージ可能なSMART ICOCA に変更した。チャージ分に対してはポイント付与がないが、付与するためにはJ-WEST CARD をチャージ専用クレジットカードとして作る必要があるため、ポイント還元は諦めた。たかだか0.5% の還元率かつ有効期限2年のポイントのためにわざわざクレジットカードを新規発行するメリットが感じられなかったためだ。
見開き右側には身分証明書を入れておく
運転免許証を入れておけば、身分証明書が必要になった時にSECRID を持ち運んでいればすぐに出すことができるし、車移動する時もSECRID さえ持っておけば免許不携帯になる心配もない。また、健康保険証については病院に行く頻度もここ最近は歯科定期検診と花粉症治療、定期健康診断くらいのものであることと、病院での治療費の支払いは現金で払うケースの方が多く財布を持ち歩く必要が必ず出てくるので、診察券とともに二つ折り財布の方に入れてある。
マネークリップ部の使い方
マネークリップ部にはお札を数枚入れることができるので、普段は1000円札×5枚、5000円札×1枚の1万円分を入れてある。そもそも優先的に利用するのはキャッシュレス決済なので、現金はどうしても現金を使わざるを得ない支払い、たとえば商品を激安提供するかわりに現金のみの取扱にしているお店、商店街などそもそも現金しか取扱をしないお店での買い物をする時だけに留めておけばこの金額でも問題はない。
小銭はキーケースの中
SECRID には一応小銭入れもあるんだが、SECRID が膨れ上がる原因にもなるし、そもそも数枚程度しか入らないので小銭入れの意義をなしていない。小銭に関しては私は昔から家の鍵なんかを入れているキーケース付属の小銭入れに入れてあるので引き続きそちらを使うようにしている。
交通系IC カードのスキミング防止機能干渉対策
前述したが、交通系IC カードのNFC 機能が、メインのカード入れのスキミング防止機能と干渉してしまい、改札を通る際に無反応となってしまうケースが存在する。こちらの対応策は2通りあるので両方とも紹介する。
見開き右側ではなく左側を使う
閉じた時に表の留め具側に交通系IC カードが来るようにセットし、マネークリップ部にある程度紙幣を噛ませておけばほどよい空間を作っておけば、スキミング防止機能が働きにくくなり改札で留め具側を下に向けて通せば反応する、というやり方だ。デメリットとしては留め具部分を下に向けることで改札のタッチ部と交通系IC カードとの隙間が広がりすぎてしまい反応しにくくなるケースが時々あるということだ。特になにも買い足さず工夫だけで実施したい場合は採択するといいだろう。
スマートフォン用IC カードエラー防止シートを噛ませる
別途購入が必要になってしまうが、スマートフォン用のIC カードエラー防止シートを間に噛ませるという方法もある。こちらのアイテムはスマートフォンケースの中に交通系IC カードを入れた際に、スマートフォンのお財布ケータイ機能が干渉して交通系IC カードが反応しなくなる問題を解決してくれる代物だ。
これと同様のことをさせるために、見開き右側に交通系IC カードを入れ、その上からカード全面が隠れるようにIC カードエラー防止シートを入れておくと、そのまま改札にタッチしても特にエラーになることなく通過できるようになる。
会計をよりスマートにするのに最適なミニマル財布
普段使う財布をこれにしてから持ち歩く荷物も減ったし、キャッシュレス専用レジがある場合も人が少ないので積極的に使いようになったしで生活がよりスマートになった気がする。これにQR コード決済を加えることで会計をよりスマートに、ストレスなく実施することができ、キャッシュレス時代となった現在では、こういったミニマル財布を普段遣いにするのが最適解なのかもしれない。